当院での施行手術件数(年間)

    2011年 2010年 2009年
  63 133 186
80 - 10






  前立腺は男性のみに存在し、精液をつくっている臓器。高齢化に伴い前立腺が肥大し、肥大した前立腺が尿道を圧迫して狭くするので、尿が出づらくなります。

 



50歳代の男性の約50%、80歳以上の男性では80%を超える方が前立腺肥大症になる。





 I-PSS+QOLスコアの一例
(アンケートで定量化できる)
  ◇尿の勢いがなくなる
◇排尿の回数が増える(頻尿)
◇夜中に何回もトイレに起きる(夜間頻尿)
◇排尿に時間がかかり完全に出きらない
◇尿のきれが悪く残尿がある(残尿感)
◇おなかに力を入れないと排尿できない(腹圧排尿)

急に悪化すると尿が全くでない「急性尿閉」という緊急状態になることもあり、腎臓機能障害も発生します。



 
■第1病期(膀胱刺激期)
頻尿、特に夜間の頻尿が現れ、尿がなかなか出始めない・ちょろちょろとしか出ない、など排尿困難の症状が現れる時期。

  ■第2病期(残尿期)
排尿困難の程度が強くなり、残尿が発生し、排尿後すっきりしない状態。また「急性尿閉」といって、お酒を飲んだときなどに尿が出なくなることがあります。このような場合は病院で導尿しなくてはいけません。

  ■第3病期(尿閉期)
自分の力ではほとんど排尿できなくなり、残尿で膀胱がいっぱいになります。腎臓にも悪影響が及んだり、感染したりします。



  @直腸内指診
肛門から指を入れ、直腸壁から前立腺を触れて、状態をチェックする検査です。

  A尿流量測定(ウロフロメトリー)
測定装置のついたトイレに排尿をしてもらいます。1回の排尿にかかる時間、尿の量、尿の勢い、排尿のパターン、残尿などがわかります。

  BIVP , DIP(尿路造影)
造影剤を静脈に注射して、膀胱や尿道の状態をX線で撮影します。造影剤が尿として排泄されるまでの様子がわかります。



C経直腸エコー検査
肛門からプローブを入れ、超音波を当てて前立腺を見る検査が行われることがあります。



D膀胱尿道鏡検査
内視鏡を尿道から膀胱に入れ、膀胱や尿道の内部の様子を観察する検査です。


  E前立腺癌の否定
PSA採血


同じ前立腺の病気でも、発生する部位がちがいます。

前立腺肥大症は、良性腫瘍で、前立腺の内部(尿道をとりかこんでいる部分:移行ゾーン、内腺)から発生するため、肥大が進むと尿道や膀胱を圧迫しやすく、排尿障害がおきやすいのです。転移もしません。

前立腺癌は悪性腫瘍で、前立腺の外側(尿道から離れた部分:辺縁ゾーン、外腺)から多く発生し、骨やリンパ節などに転移します。

二つはまったく別の病気であり、同時に発生することはあっても肥大症が癌に変化することはありません。



 
    前立腺肥大症はみかんの実の部分、内腺が大きくなって尿道を圧迫し、尿の出が悪くなった状態です。     前立腺がんは皮の部分、外腺が夏みかんのように分厚く凸凹になった状態です。  



 


 
α遮断薬(リストリーム)


ドーナツ(前立腺)の間にやわらかいホース(尿道)がある状態を想像してください。
前立腺肥大症とは、ドーナツの穴が締まりすぎてホースの水が通りにくくなっている状態であり、
この薬はドーナツの穴を広げる作用で尿の通りをよくします。
前立腺そのものが小さくなるわけではありませんが、さほど重症でなければ、かなり症状が改善します。



 
経尿道的前立腺切除術(TURP)
 
最も普及しており、前立腺肥大症の外科手術として確立した標準的治療。
尿道から内視鏡を挿入し,腫大した前立腺を電気メスで少しずつ削り出す方法で、お腹を切る必要も無い。
肥大した腺腫を切除できるため、排尿障害の改善に最も有効性が高い。
 


 
レーザー治療
 
尿道からレーザー光線を前立腺に当てて、組織を焼く方法で、出血も少なく患者さんの負担も軽いのですが、治療後、症状の改善に若干時間がかかるため、治療後組織が脱落するまでカテーテルを入れておくことになります。

HoLEP(Holmium Laser Enucleation of the Prostate:前立腺核出術)は最近のレーザー治療で、比較的大きな肥大症が適応となります。レーザーで切開し肥大した内腺を膀胱内に吸引して取り出す術式です。



  ステント

尿道留置カテーテル




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