■ こんな症状はありませんか?
  ・夜何回もトイレにおきる。
・トイレに間に合わず、もらしたことがある。
・くしゃみや咳、立ち上がるときなどに尿がもれる。
 ■ 尿失禁の種類
  1. 切迫性尿失禁
2. 腹圧性尿失禁
3. 混合性尿失禁
(腹圧性と切迫性が混ざったタイプ)

● 切迫性尿失禁
【症状】
・トイレまで間に合わない
・急におしっこがしたくなる(水の音、水を触る)
・我慢ができない

【なぜ切迫性尿失禁は起きるのでしょうか?】
・膀胱が過敏になるために起こります。
・膀胱の働きが年齢などにより変化します。
・前立腺肥大でも起こります。
・男性にも女性にも生ずる症状です。

  ● 腹圧性尿失禁
【症状】
・くしゃみ、咳
・大笑い
・たちあがった拍子
・重いものを持ち上げたとき
・小走り
こんなときにオシッコがもれてしまう状態。

【なぜ切迫性尿失禁は起きるのでしょうか?】
・括約筋・膀胱を支える筋肉が弱くなる。
・男性でも手術後などに起こりえます。

 ■ 尿失禁に悩む女性はとても多い
  ・健康成人女性の4人に一人 *
・30才以上の女性の3人に一人 *
・出産経験者の4割 **
・40〜59才の女性ではほぼ半数 **

* 梅原次男 『女子腹圧性尿失禁の疫学と治療方針」Current Therapy, Vol.8, No.10, 1990
** 福井準之助 「女性尿失禁の疫学的調査」日泌尿会誌,Vol. 77, No 5,1986

一説では、国内の尿失禁患者数は推定400〜500万人といわれています。しかし、その悩める女性の数に比べ、泌尿器科など専門の医療機関を患者が受診する機会は、まだ少ないのが現状です。
裏を返せば、誰にも言えず一人で症状をこらえ、苦しんでいる女性が多いということで、これは、病院で治すことができる尿失禁という病気への知識不足、認識不足であるとも言えます。

 ■ 尿失禁はなぜ問題?
  ・スポーツなどの活動が制限される
・頻尿になる
・精神的に落ち込む
・消極的になる
・においが気になる
・性行為に悪影響をもたらす
 
    あなたはどのタイプ?
 
 ■ タイプ別の割合
 
 ■ 尿失禁・頻尿の治療
  【切迫性尿失禁】
お薬(抗コリン剤)で膀胱の収縮を抑えます。(緑内障の方は口が渇くことがあります)
残尿が原因の場合もありますので、泌尿器科で受診しましょう。

【腹圧性尿失禁】
女性にもっとも多い腹圧性尿失禁は、軽症〜重症までほとんどの方が治ります。

@骨盤底筋体操
骨盤底の筋肉を鍛えるトレーニングをする体操です。一日に何百回といきなりやっても、翌日から筋肉が強くなるということはありませんので数十回ずつ毎日続けていくことが大切です。ただし、間違った方法ではかえってお腹に力がかかって、骨盤底筋を緩ませる原因になりますので、正しい方法で、毎日欠かさず続けることが大切です。
2〜3ヶ月続けていると、70〜80%ぐらいの方で尿もれが少し減ったり、あるいは尿もれの機会が減ってきたなど、自覚症状がみられることが多いようです。
<注意点> 重症には効果が少ない。

A薬
薬は「尿道の周囲の筋肉を強める」という作用で飲んでもらいますが、腹圧性尿失禁の場合、薬だけで治療するというのはなかなか難しく、骨盤底筋体操といっしょに組み合わせると効果的です。

B手術
次のようにいくつかの方法があります。
・TVT法
  後述します
・コラーゲン注入法
  コラーゲンを尿道の周辺に注入し、尿道を閉じやすくする方法。メスを使わない手術で日帰りも可能です。
  効果が不十分の場合は、再度注入したり、他の手術を受けることができます。

・スリング法
  お腹の筋膜を少し切り取り、膀胱頚部にあてて支持する方法です。
  再発率が低く効果に優れていますが、手術の傷がやや大きく、最低1週間の入院が必要です。

・ステイミー法
  膀胱頚部を糸で吊り上げる方法です。
  再発率が5年で40%。切開する部分は小さいですが、1週間程度の入院が必要です。

 ■ 現在最も多く行われているTVT法とは?
  1993年スウェーデンで開発され、日本に導入されたのは1998年から。国内での手術件数は2500例を超えています。
術後長期にわたる尿もれ防止効果があり、腹圧性尿失禁手術の主流となりつつあります。

手術法は、特殊なメッシュのテープで尿道を軽く支えることにより、おなかに力がはいった時に、ハンモックの役割を果たします。「咳などをした時におしっこが漏れてしまう」のが腹圧性尿失禁。手術中に咳をしてもらい、もれがちょうどなくなるところにテープを置きます。それによって個々の患者さんに合わせた調節が可能になります。

 ■ TVT手術Q&A
  Q:入院日数はどのくらい?
A:1泊2日から2〜3泊程度の入院で可能です。
  患者さんの健康状態や手術後の体調によって若干異なります。

Q:手術時間はどのくらい?
A:30分から40分程度で終わります。
  局所麻酔でも受けられますので、手術当日から歩ける方もいます。

Q:再発しないの?
A:手術後5年目で、85%近くの女性が尿もれが完治したままの状態におり、
  さらに10%の女性は改善したままであるというデータが、国際学会で発表されています。

 ■ こんな方は手術を!
  ・体操で効果が上がらない
・一気に直してしまいたい
・精神的に落ち込む
・思いきりスポーツを楽しみたい
・重症で骨盤底筋体操を行っても完全に尿漏れがとまらない



尿失禁の問題は専門医に御相談ください
  年だから仕方がない?
自分だけの特別な症状?
恥ずかしい?
そのような事はありません。治療すれば必ず良くなります!
あきらめないで、快適な生活を送りましょう!


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