ロボット手術/腹腔鏡手術センター

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ロボット手術/腹腔鏡手術センター

センター長 石崎淳司
センター長 石崎淳司

 当院でロボット支援手術(以下ダヴィンチ)を担当いたします石﨑と申します。私は2016年3月よりダヴィンチに携わり、現在まで300例を超える症例を執刀させていただいております。現在保険適応となっている前立腺、膀胱、腎疾患に対しダヴィンチの経験を有しております。また、指導的立場でもあるプロクターも有しており、安全でよりよい手術を提供できると考えております。術前から患者さん・ご家族の方々に丁寧な説明を行い、納得した上でよりよい治療法を選択し、術後も患者さんに寄り添ってフォローしていくように心がけていきたいと考えております。ダヴィンチについて気になる患者さんは他施設で診断された患者さん含めてご相談することも可能ですので、是非当院受診をしていただければと思います。

 

手術支援ロボット da Vinci System 2024年3月開始

 

「ダヴィンチ手術」(ロボット支援手術)に関するお問い合わせ
■三樹会泌尿器科病院ダヴィンチコールセンター/Tel.011-827-8313
 「ダヴィンチ手術」(ロボット支援手術)に関するお問い合わせとお申し付け下さい
 <受付時間>月~金 9:00~11:00

はじめに

現在、泌尿器科領域を含め外科的手術としては鏡視下手術、ロボット支援下腹腔鏡手術が主流となってきております。これは、創部が小さい、出血が少ない、疼痛が少ないなど術中・術後合併症が少ない、癌であれば制癌効果が高いことなどが評価された結果です。

当院でも適応があれば積極的に鏡視下手術を行っております。また、新病院移設後にはロボット支援下手術も開始予定であります。現在は他院と連携してロボット支援下手術を行い、準備している状況です。

そこで皆様に対し、①ロボット支援手術 ②鏡視下手術の特徴を分かり易くまとめてみました。
このような手術が適応である患者様は、お気軽に来院、ご相談ください。

対象疾患

  • 尿路悪性腫瘍(腎がん、腎盂・尿管がん、前立腺がん、膀胱がん)

  • 副腎腫瘍

  • 腎盂尿管移行部狭窄(腎盂形成術)

「人に優しいロボット支援手術を」多くの患者様に

ロボット支援手術はもう珍しい方法ではなくなりました。その手術を私たちは2024年3月から始めます。ロボット手術室をda Vinci WINGと名付けました。あとからこの手術を始める私たちが、手術をうけられる患者の皆様に新たに何かを付け加え提供できるのか?そこから私たちは考え始めました。多くの皆様にロボット支援手術を通じ患者様と安心のもとに泌尿器科がん治療を行っていきます。

 

 

 

1 .術 前の説 明

 

 納得して手術を受けていただくために、術前の説明は非常に重要と私たちは考えて います。患者様の病気の状態、病気の治療における手術の位置づけ、なぜ手術が勧 められるのか(手術を行うことによる良い点とリスク)、手術以外の治療法、手術の方 法、起こりえる合併症、手術後のおおよその経過や入院期間を約1時間かけてわかり や すく説 明 いたします。

 

2 . 術 後 の 不 安 の ケア

 

 手術を受けられた皆様は、手術後の傷の治り、摘出した病巣の状態(病理結果)、病気の再発など、手術後もいろいろな不安を感じると思います。特に病気の再発に関し ては、薬物療法の進歩により多くの治療の選択肢があります。担当医や専門のナース が十分な時間をとって皆様の術後の不安に対応していきます。遠方から受診された患 者様にはオンライン診療も利用し地元でも私たちが経過をフォローしてまいります。

 

3 . 術 後 の 尿 失 禁と性 機 能

 

 前立腺全摘後の術後の尿失禁・性機能低下は重要な問題です。尿失禁が少なくな るように、手術方法に常に工夫を重ねています。また当院は、性機能や男性更年期の 治療に多くの患者様が受診され、他院で行っていない専門的治療も行っています。そ れらの経験を活かし術後性機能のリハビリ・治療のプログラムを用意しました。性機 能のエキスパートが担当いたします。他院で手術された患者様もご相談ください。

 

4 . 大 学 病 院 、が ん セ ン タ ー 、近 隣 総 合 病 院 、専 門 病 院 と の 協 力 体 制
 

 

 ロボット支援手術は低侵襲な手術ですが、他の治療と同様に予期しない合併症が 生じることもあります。そのときには、大学病院、がんセンター、近隣総合病院、専門病 院との協力体制のもと迅速に対応いたします。

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ロボット(ダヴィンチ)支援手術とは?

 ロボット(ダヴィンチ)支援手術は、鏡視下手術と同様に患者様の体に小さな穴を開けて行う、傷 口が小さい低侵襲の手術です。この術式は出血量が非常に少なく、術後の疼痛を抑え、機能温存の 向上や合併症リスクの大幅な回避など、さまざまなメリットがあります。 ダヴィンチは、術者の操作 に従って内視鏡・メス・鉗子を動かして手術を行う内視鏡手術支援ロボットです。このダヴィンチは、 いろいろな 優 れた 点 があります。

 

私たちは皆様をお待たせいたしません。

私たちは患者の皆様とご家族に寄り添います。

 その第1歩が、患者の皆様やご家族のスケジュールや希望に沿って、お待たせせずに手 術を予定していくことです。できる限り臨機応変、柔軟、迅速に治療を進めてまいります。

da Vinch WINGについて

 当院では本来、新病院に移転してからロボット支援手術を開始する予定でした。しかし それでは、皆様にロボット支援手術を提供する時期が遅れてしまいます。そこで、現在の病 院に隣接した土地に専用の手術室を造りました。これは、病院から延びる新しい翼です。こ の翼で皆様の納得と安心のもとに手術を行います。手術後も皆様に寄り添う温かい翼で ありた いと思います。そんな思いを込め、新しい手術室をda Vinci WINGと名付けました。

2024年3月1日より開始するロボット支援手術の術式

  根治的前立腺全摘除術
  腎部分切除術
  根治的腎摘除術
  腎尿管全摘除術
  根治的膀胱全摘除術

2024年3月1日 ロボット支援手術開始

腹腔鏡下手術について

1990年代以降腹腔鏡手術が開始され、今では標準治療となっております。

約5-15㎜の創部を3-4か所の小切開で行います。
小径のカメラを挿入し、モニターを見ながら術者の両手に操作用鉗子を持ち、適宜助手のアシストのもと手術を行います。
開腹手術に比べ、術後回復が早く合併症が少ないメリットがあります。

腹腔鏡下手術について

対象疾患と行う鏡視下(腹腔鏡)手術

  • 腎臓がん

    腫瘍の大きさや位置により、腎臓をすべて摘出する場合(腎摘除術)と部分的に切除する(部分切除術)の2つの方法があります。腹腔(お腹側)と後腹膜(背中側)から行う方法があります。

  • 腎盂尿管がん

    腎盂や尿管にがんが見つかった場合には、腎臓・尿管をすべて摘出する腎尿管全摘除術を行います。膀胱と尿管のつなぎ目の摘出は下腹部を小さく切除して行います。

  • 副腎腫瘍

    腎臓の上に位置する副腎を摘出します。

  • 腎盂尿管移行部狭窄

    尿の流れ道である腎盂と尿管のつなぎ目(移行部)が、先天的に狭く、尿の流れが悪く、腎臓が腫れる(水腎症)をきたす状態です。狭い部分を切除し、尿管と腎盂を縫い合わせます。

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